「初期療法」で使うのは、このあとくわしくお話しする「第
2世代抗ヒスタミン薬」か「化学伝達物質(ケミカルメディエーター) 遊離抑制薬」、あるいは「Th2 サイトカイン阻害薬」
「抗ロイコトリエン薬」「抗プロスタグランジンD2・トロンボ
キサンA2薬」、それに鼻噴霧用ステロイド薬、のどれか一つで、それを症状のタイプに合わせて使い分けます。
●くしゃみ鼻水型
〜第2世代抗ヒスタミン薬、化学物質遊離抑制薬、鼻質
霧用ステロイド薬
●鼻づまり型や鼻づまりを主訴とする充全型
~抗ロイコトリエン薬、Th2サイトカイン阻害薬、抗プロスタグランジン D2・トロンボキサン A2薬、鼻噴霧用
ステロイド薬
並んでいる難しそうなカタカナは全てアレルギー症状を起こしている原因物質ですから、これらを抑えるクスリも全て「光アレルギー薬」と呼ばれています。そして、どのクスリが処方されたとしても、治療の原則は、症状があろうとなかろうと、指示された期間継続的に、のみ続けることです。症状が出た時にだけのんでいては、所心のポアレルギー効果が本分に発算できません。だから前もってのむというのは、こういったタスリの効果を十分に発揮させる上でも、極めて!
都合のいい方法なのです。
スケジュールを言いますと、スギ花粉が飛び始める、その
1週間前の2月初めか2月上旬(関東の場合)から、これらのどれかをのみ始め、そのままシーズンが終わる5月上旬までのみ続けます。そして、スギ花粉がもっとも多く飛ぶ (
状が強くなると考えられる)2月下旬から4月中旬までは、その時の症状に合わせて、初期療法とは別のタイプののみ薬
薬や鼻噴霧用ステロイド薬を加えて (クスリを切り替えるのではありません)、症状を抑えていきます。
つまり初期療法とは、
●花粉が飛び出す 1〜2週間前から
●患者さんにあった抗アレルギー薬1種を
●シーズンが終わるまでのみ続ける
●症状が出た時には、その症状にあう別のクスリを加えるという治療法なのです。
だから、この療法では、およそ3か月にわたって毎日クスリをのむことになります。こういうと、そんなに愛くクスリをのみ続けても大丈夫でしょうかと、必ず明かれます。
気心してください。これらのクスリは、数か月のみ続けても、重大な間作用を起こす心配がほとんどないクスリです。
「個の症状も出ていないときからのれの4面画だと思われます
が、花粉症という病気と、このクスリの特徴をよくお話ししてご理解いただきます。
だから、「初期療法」で処方されたあなたに合ったクスリを、毎日決められた回数、シーズンが終わるまで、きちんとのんでいってください。症状が出ないとか、逆に症状が出たといって、のむのをやめると、かえって強い症状が出てしまいます。
そのほか、治療の最初には、患者さんに次のような注意点も話しています。
1.クス場合によっては、効果が出るまで、時間がかかるものもあります。自分勝手にのむのをやめないでください。
2.症状が治まっても、クスリはシーズンが終わるまで、のみ続けてください。
3.クス場合によっては眠気を促すものもあります。車の運転や高いところでの作業などは、とくに注意してください。
4.眠気やだるさを感じたら、すぐ医師に相談してください、
5.クスリをのんでいても、たくさん花粉が飛んでいるときなどはそれなりに症状がでることもあります。傘をさしていればまったく雨に濡れないかというと、そんなことはありませんね。濡れることもあります。しかし、傘も持たずに雨の中にいる時よりはるかに濡れ方は少ないでしょう。それと同じことで、クスリの効果がないわけではありません。気にしないでください。
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